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【2024/05/05 10:40 】 |

空の約束

蒼穹のファフナー 一騎×総士です。本文は続きから。 好きだと言えば良かったのか？ 好きだと言えばすべてが終わっていたかもしれないのに？ ～空の約束～ ずっとこのままでいられるのだと、信じていた。 「そうしーー！」 「かずきっ、ちょっと待ってってば！」 丘の上で手を振る俺と、それを必死に追いかけてくる総士。 そういえば、あの頃はあんまり走るの得意じゃないって言ってたっけ？ それでも、周りと比べればかなり早かったっていうんだから、お前らしいよな。 追いついてきた総士に笑いかけて、勢いよくその場所に寝ころんだ。 お前は少し迷って、俺の隣に寝ころんで。 「そうしっ、空きれいだな？」 「……うん」 その時には、お前はもう知ってたのか？ 空の青さが、偽物でしかないことを。 「そうし？」 俺は、何も知らなかった。 「なんでもないよ？　かずき」 何も知ろうと、してなかった。 「？　そうか？」 いつも通りに笑うお前に、それ以上何を聞くこともなく。 いつも通りに遊んで、別れた。 それから一月後。俺はお前の左眼を奪った。 俺はお前の言葉を忘れ、お前は俺の懺悔の言葉を奪った。 なにもなかったように笑うお前に、微かな憎しみを覚えたことは……。 きっと今でも知らないだろう？ あの時俺がお前の言葉を忘れなければ、今の現実は変わっていただろうか？ 「貴方は、そこにいますか？」 ああ、ここにいるよ。たぶん、これからも。 お前を、待っているから。 帰って、こいよ？ 後書き 小説と言うより、SSですな。 本編終了後すぐのお話。 PR

【2010/10/31 19:44 】 | ファフナー | 有り難いご意見(0) | トラックバック()

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